ラノベって誰のもの

2018/10/02

 一か月ほど乗り遅れの話題だが、ラノベの表紙の性的表現と本屋での平積みについて問題になっていた。

 これについて、批判的な人物が居て、それに対して反論する人もいる。まあ、どちらも正しいし、どちらも頭おかしいのだが・・・ひとつ、反論している意見の中に気になるものがあった。

 「なぜ無警戒に子供をつれてラノベコーナーを通ってしまったのか」である。

 ライトノベルはいつから、そのようなものになってしまったのだろうか。

 

 以前、主人公が特別な最強の存在のラノベを指して「精神のポルノ」と評したコラムを読んだことがある。これは、何も考えずに、疲れたオッサンが現実を全く離れた最強を見て、心安らぐ「精神のポルノ」だと。

 だが、近年はそこに「肉体のポルノ」(つまりただのポルノ)を合成して「究極のポルノ」と化している傾向が強い。

 ただ、これではやっぱり、「大人のための本」なのである。
 しかも、ゾーニングされてないという凶悪な代物でもある。

 

 私の中で「ライトノベル」というと、それこそ、ファンタジーだったら、オーフェンとか、カイルロッド。SFだったらヤマモトヨーコかロストユニバース。中華風なら封仙娘娘追宝録。現代ラブコメなら天地無用!といったところである。

 ちょっとポルノ寄りになって萌え系に走ってるのでも、MAZE☆爆熱時空あたりである。

 さらに異世界物と言えば、召喚教師リアルバウトハイスクールを置いて他にはあるまい。

 

 と、いったところなので、現代のラノベがオッサン向け究極のポルノに成り下がっているのは悲しい限りである。昔は、きちんと小説の体をなしていて、懊悩煩悶しながら成長していくキャラクタの努力や苦難がきちんと描かれていたと思う。

 子供向けの文学作品として、きちんと成り立っていた。

 いつの間にか、子供に読ませられない品になっているとは驚きである。

 

 ポルノを悪とは言わないし、文学性の有無が価値のすべてとも言わない。

 もちろん良識を持った、きちんとした表紙絵を描いているイラストレーターもたくさんいる。
 性的な内容が物語のすべてではないようになっているのも解っている。

 ただ、ただ、目を引けば良いと思って、性的な誇張表現を前面に出した拍子を是とする編集者が居る事が悪なのである。

 あるゲーム開発者はこう言った「女性の胸が揺れてしまうのは恥ずべき事」と、ゲームのバグを修正した。

 「恥じらい」「慎み」「羞恥心」こういったものを今一度思いだしても良いのではないだろうか。
 隠れていた方が、きっと興奮すると思う。

 剥き出しで稼ごうとするから気持ち悪がられるのである。

 隠せば隠すほど、価値は上がるのだ。

 

 天の神様

 またラノベの傾向が一周して戻ってきますよう、父と子と聖霊の御名においてお祈り申し上げます。

 えいめん!