知らざれる私立通信制高校の世界1

2018/06/20

 ほんとに突然DNS失効してreihou.pressにしたので、自分でも検索で自分のサイトにたどり着けなくなってしまった。リダイレクトもできないので、本当に困っている。
 突然潰れたと思っている方の為にも、SEO対策という今までやったことのないものに調整んしないといけない・・・。

 

 さて、私立通信制高校という世界について話していきたい。

 最近で有名なのはN高校だが、そんなイメージで片づけていいほど単純な世界ではない。

 

 実は、この10年間で、高校生の数というのは雑に言うと200万人→100万人というマイナス50%の推移をしている。

 そんな中で、私立通信制高校の学生数というのは20年間くらいずっとずっと「微増」を毎年続けているのである。

 これだけ通信制が選ばれているという事に、どういう経緯があるかというと、もともとは中卒社会人が多かった時代にかけて、働きながら高卒を目指すものが通信制高校だった。

 だが、社会の複雑化や教育における不登校問題など、公教育のカバーできない層に対して公的な高卒資格を与える事のできるオルタナティブな存在として脱皮を図ってきた通信制高校業界の努力のたまものでもある。

 実際、私立通信制の大部分は、生徒の9割9分が高校生学齢の子供で、卒業率も9割を超えているところが殆どである。逆に、公立通信制は在校生の半数以上が休学中というケースも少なくない。

 まさに、私立通信制高校が社会の要請にあわせて進化してきた賜物なのである。

 

 割と真面目に、通信制高校とは何なのかをお伝えしたいと思う。

 

 知らざれる通信制高校の世界1「卒業要件編」

 ということで、甲子園で有名になったクラークやら、ニコニコで有名なN高やら、サッカー日本代表の話題でたまにでてくる第一学院やらといった、個別の事例はおいといて・・・。

 まずは仕組み自体の話である。

 

登校しないで良いのか?

 非常に根源的かつ、複雑な問いである。
 まずは全日制高校について語らねばならない。全日制高校における単位認定要件、卒業要件というものには「出席日数」(厳密には出席した時間数)の問題がある。

 雑に言うと2/3以上出席しないといけない。言い換えると、おおよそ10週休むと進級できない。

 では、通信制はどうなのか。

 通信制においてこのルールは無く、代わりに「レポート(提出課題)」というものがある。これは所謂大学生がイメージするようなレポートではなく、問題集に近いイメージである。

 履修科目に応じて、規定枚数のレポートで合格点を取ることが求められる。学校によって、紙でやってたり、携帯でできたり、タブレットでできたり、色々である。

 逆に、これがある事によって日常の出席日数に関する定めは無い。

 

スクーリングとは

 さらに、もう一つややこしいのがスクーリングである。
 文科省の定めによると、各科目には「面接指導時間」といって、当該通信制高校の教員から、当該通信制高校の施設内で当該履修科目の授業を一定時間以上受ける事というのが単位認定の条件の一部として入っている。

 ちなみに、この面接指導時間は科目によってバラバラであり、同じ単位数でも同じという事は無い。
 また、その時間のうち、一定の割合を、これまた文科省の言葉に従うと「多様なメディアによる学習」といって、映像授業だったりNHK高校講座のようなテレビ番組の視聴と、その報告書をもって代替できる。

 だから、面接指導時間のうち何割かは、本当にその通信制高校の施設内で受講しないといけない。

 これを一気に解決するのが「本校スクーリング」というものである。
 たとえば、話題になったN高であれば伊計島であるし、クラーク記念であれば北海道。最近名前が変わったKTCおおぞらだったら屋久島であり、ソフトバンク系列のルネサンス高校だったら茨城だったり愛知だったりであるし、サッカー代表がやたら多い第一学院だと茨城か兵庫といった具合になっている。

 多くの学校で、こうしたところに、年に一回、泊りがけでスクーリングに行って、集中的に授業を受けて、面接指導時間を満たしている。

 ちなみに、このスクーリングのカリキュラムで大チョンボをしたのが、ウィッツ青山学園という三重に本校のある通信制高校で、ニュースでもやっていた通り「お土産を買う時間を”お釣りの計算をする”という理由で数学の面接指導時間としていた」とか、そういうヤツである。

 話がそれたが、これこそがスクーリングである。

 ちなみに「本校が利便性の高いところにあったり、日本全国に拠点を持たず、本校周辺のみで生徒募集をしている通信制高校もある」この場合、面接指導時間を小さく分けて、毎日登校してくることを義務化しているケースがある。このケースだと、いわゆる集中的なスクーリングこそ無いものの、日常の投稿に単位認定が絡むので、登校不安が強い生徒には向かない。

 

じゃあ登校とは?

 ここからが大事である。

 今あげたような私立通信制高校は多くの場合、日本中に色々な学習の拠点を持っている。
 これはサポート校とかキャンパスとか呼び名はあるのだが、各地の拠点に登校して授業を受けるような形になっており、この授業は「面接時間ではない」。

 では何かというと、これこそが私立通信制高校業界が営々と磨き上げてきた、オルタナティブな教育の受け皿であり、再チャレンジの土台である。

 つまり、不登校であろうと、彼らは学校に通いたいのである。本質的に学校に通いたくないと思ってるヤツは不登校じゃなくて、普通に辞める。

 不登校の生徒は、行きたいのに行けないから辛いのである。

 そんな彼らに、安心・安全な学校的な環境を提供しているのである。
 単位認定と関係が無いので、指導要領にもそこまで縛られない。中学の内容から復習の授業ができる。
 単位認定と関係が無いので、休んでも大丈夫なので少しずつ練習できる。

 職業体験やらなんやら、自由なカリキュラムができるのがウリである。

 だから、N高もあんだけ自由なカリキュラムを組めるのである。
 これは、昨年のEDIXの講演で、川上氏が言っていたことでもあるが、「単位認定にかかわる部分は危ないので変な創意工夫みたいのを凝らした授業はしない」と明言していた。

 これはどこの学校でもいえることで、単位認定に係る部分は厳格に、法律と文科省のガイドラインに沿って運営し、それ以外の部分で自由な教育をしていくというスタイルをとっている。

 よく通信制をディスるうえで、サポート校やらキャンパスやらを「学校じゃない」と言う人がいるがそれは的外れで、実は学校ではないという点こそ大事なのである。

 学校じゃないからこそ、提供できるものがあるのである。

 

 というわけで、長々と通信制について語ったところで、第一回はおしまいである。

 続きは次回。

 

 天の神様

 通信制への理解が深まりますよう、父と子と聖霊の御名においてお祈り申し上げます。

 えいめん!

 

 

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