アメリカンフットボールとスターウォーズ

2018/05/23

 日大の内田監督がやっと会見した。

 そこで、容疑を全否定である。
 が、時すでにお寿司であろう。

 人間はみな、信じたいものを真実として信じ、事実は大して重要ではない。

 すでに、会見してきた順番で、美しい流れで人々の求めるストーリーと悲劇の中心人物は定まっている。

 皆が求めたストーリーは、ベビーフェイスとして、真面目な関学のQBで、彼は純粋な被害者。
 次に、心のスキを突かれ、悪に魅入られた悲劇のヒールとして日大の宮川選手。
 優秀な選手でありながら、悪しき指導者によって追い詰められ、悩みながら犯行に及び、今は呪いが解けて、己の呪わしい行為を恥、自らにアメフトを続けるつもりも権利も無いと、全面的に謝罪している。

 じつに美しいストーリーで、自らの立場と権力欲、支配欲にまみれた薄汚いオッサンが、未来ある若者を食い物にして、一人のアメフト人生を破壊しかけ、もう一人の人生そのものを破壊しかけた。それが人々が求めた真実であり、美しいストーリーで、もうこの物語は佳境に入っている。

 今、内田監督が「自分はそういうつもりで言っていない」と言ったところで、すでに役者はそろい、舞台へ上がり、セリフは演じられてしまっている

 もはや彼のあがきは、悪役の保身による、王道的な見苦しい言い訳に過ぎないと、皆が見てしまうのである。三文芝居かもしれないが、王道的で実に美しいストーリーである。

 事実がそうではないとしても、人々が好む真実はそちらなのだ。

 ストーリー的にはスターウォーズみたいである。まさに、アナキンスカイウォーカーをめぐる物語のようだ。まさに、シスの暗黒卿としての内田監督である。うまいことに、彼は日大のナンバー2という、名誉も金も権力も手にしている存在である。彼によって、精神をゆさぶられ、追い詰められ、ベイダー卿となったのが、まさに宮川選手の立ち位置である。

 半面、関学側の選手を導く鳥内監督は、単なる大学事務のオッサンで、普段は学生会館とかのカギを貸したりしているし、うどんの製めん業を生業にしていたりなど、清廉潔白で、禁欲的で清貧な教育者である。まさに、ルークを導くオビ=ワンの立場である。

 しかも、スターウォーズ自体、ジョーゼフ・キャンベルの「千の顔を持つ英雄」で分析されている、世界的に人々が好む神話の類型に当てはまっているものである。そこの構図に似ちゃっている時点で、もはや人々にとっての真実はそっちになってしまうだろう。

 もう、歴史的なレベルで、世界中の人々が好む神話類型に当てはまる形で、ここまでのストーリーが語られてしまった。

 ここから先は、内田監督には、ぶざまに足掻いて、せいぜい醜悪な悪役を演じたのちに倒されていただき、若者たちが何かを得て、自らの場所に帰る。あるいは新たな道を踏み出すというエンドを迎えるしかない。

 

 実に美しい物語である。完結が楽しみだ。

 天の神様
 あなたが味方についている学校が被害者ではありますが、彼らが勝利を手に入れそうです。
 道を誤った者も救われますよう

 父と子と聖霊の御名においてお祈り申し上げます。

 えいめん!

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