炎上マネジメント

2018/05/22

 かつて、江戸の火消しの火消し道具には「家を破壊するための道具」が含まれていた。

 これは、木造建築が立ち並ぶ人口密集都市である江戸において、火事は延焼がもっとも恐ろしいという事で、燃えている家の近隣の家屋を破壊して、燃え移りにくくするという用途である。

 延焼を防ぐには、誰かが痛みを負わねばならないのである。

 

 アメフトが、だんだん大ニュースになってきた。
 悪い事は重なるもので、被害者側の父親が議員であるというのもまた、日大にとって痛手である。マスコミ対応に慣れている感じがする。

 日大の監督がのらりくらりと逃げている間に、すっかり部員の心は離れて、次々リークが出てきて、しまいには今日の、加害選手本人からの記者会見である。

 世間的には、加害選手のした事は許されるべき事ではないが、彼もまたロクでもない指導者の犠牲者であるという事で、世間は彼に同情的なように見える。

 これで、最後まで何も明らかにしていない日大側の監督が、ほぼ負け確している感じになっている。

 

 なんにしても恐るべきは、関学側の監督の理路整然と相手の逃げ場を奪う論理的な展開である。

 まず、指示していたのは論外である。これは当たり前である。
 指示してないのならば、反則が起きた時点で、なぜ試合から引きずりおろして厳重注意しなかったのか。

 この2本の理屈で、すでに逃げ場が無いのである。
 特に「理解の祖語」とか「選手が曲解した」と言っても、「じゃあなぜ指導しなかったのか?」という方向に持っていけるので、本当に逃げ道が無い。

 

 もはや、延焼である。延焼からの大炎上である。大火レベルである。

 一体、どうすれば良かったのだろうか。
 一番良いのは、問題になった時点で「私が指示してしまいました・・・」と、監督が誤って辞任。

 これで決着できたはずである。

 逃げた結果、そこの火を消しても他が消えない状態に燃え広がっている。
 最近では、コーチの存在も出てきて、これはもう本格的に日大の指導者が闇を抱えていたという事である。

 

 まさに炎上対策の教科書があるならば、今回のは一番悪い対応の例として記載されるものである。

 アメリカンフットボールだけに、アメリカ的に考えて「謝ったら自分の負け」だと思って、謝らなかったのであろうか。

 日本においては、非を認める相手に対して比較的優しい側面がある。罪を憎んで人を憎まずである。
 しょっぱなから、きちんとした態度で謝罪会見をしていたら、世間のやさしさを多少は享受できたであろう。

 今となっては2人の若者の人生を狂わせた極悪ジジイ。
 しかも往生際が悪い。

 という形になってしまった。

 

 天の神様

 すぐ謝る。これが大事ですね。聖霊の御名においてお祈り申し上げます。

 えいめん!

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